措置入院(概要)
2018年秋より、一般ピーポーには体験できないことを経験させていただきました。措置入院です。精神科の閉鎖病棟、格子付きの隔離室に身体拘束をされたままぶち込まれるわけです。
あんなに嫌な思いをしたのに人間不思議なもので、何か勲章をひとつ頂いたような、そんな気持ちで娑婆に帰って参りました。
メンヘラの極みのようなあんな貴重な体験をひとりニヤニヤ抱えとくのもなんか勿体ない気がするのでここに放出させていただきます。
なお、病棟で出会った方々については事実の誇張、歪曲にならない程度のフェイクを入れさせていただきます。
★入院していた病院、病棟について
メンヘラが大好きなとある文豪も入院したことのある、まあまあいかつい病院に入院していました。私がいたのは閉鎖病棟なので、患者が勝手に外に出ることは許されません。二重扉で施錠されています。仮にK病院とします。
★措置入院とは
精神科への入院には大きく分けて三種類の形態があります。(いろんなサイト、ブログで詳しく紹介されているが…)
・任意入院
患者本人に入院の意思があって、自ら入院してくる。外出、外泊がある程度自由にできる。入院ってくっそ怠いので、私は任意入院で来た人達を、「え?お前自ら好んでこんな監獄みたいなとこに来たの?なんなの?ドマゾ?」的な気持ちで見ていた。
患者本人には入院の意思がないが、患者の家族が入院に同意して入院させる。よくある患者に病識がないけど家族がどうにかしたい時とかがこのパターン。K病院では1日1回の院内散歩が許可されていた。任意入院ほどではないがある程度自由。
・措置入院←これでした
患者本人の意思もクソもなく、何か事を起こして警察やらなんやらが出てきて、都道府県から命令が出た場合に強制的に入院させられる。何も自由はないし、なんなら隔離室(ほぼ牢屋)にぶち込まれる。
★体験記の執筆環境について
身体拘束された3日後にスマホの所持が許されたので3日間については覚えている限りを、以後はリアルタイムで日記をつけました。特に個室隔離の間は暇だったのでずっとぽちぽちしてました。なんであんなに早くスマホが返ってきたのかは未だに謎です。
本ブログに載せるにあたり最低限の加筆修正を施していますが、ほぼ原文ママです。
★本体験記に登場する主なおともだち
※全員実在してるよ
※まだ元気になっていない人もいるよ
・H山ちゃん
美人で明るいおねーちゃん。隔離室にて便器と会話し、脱走を試みた猛者。
・おっさん
工場勤務の独身のおっさん。足が臭い。入院は5度目とのこと。
・N田っち
ヴィジュアル系?アングラ系?のファッション?の仕事をしているお兄さん。幻聴がめっちゃ聞こえるらしい。就寝時間ギリギリになるとカップ麺を食べ出す。
・Sちゃん
高学歴お兄さん。自分で麻薬を使ったくせに、自分から警察に行って俺の尿を検査しろと叫んだ結果ここに来たらしい。N田っちと同様、就寝時間ギリギリになるとカップ麺を食べ出す。
・A宮さん
とにかくうるさいおばあちゃん。めっちゃうるさい。
・T谷さん
いきなり暴れ出すお兄さん。ガタイがいいため収拾をつけるのがとても難しく、T谷さんがゾーンに入ると彼を取り押さえるために男性看護師がめっちゃ出てくる。
・ハイジ
私と同じ病気の女の子。テンションがいい感じにぶち上がったりだだ下がったりするので、見ていていい反面教師になる。楽しい。
他にも色々いた気がするので随時追加します。体験記についてもダラダラ追記します。
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